地下倉庫

ユーザー 有限会社 アヴニール設計 伊藤 禎 の写真

まず、天井高1400以下(1階の床面積の1/2位下の面積)に抑える地下倉庫であれば、小屋裏収納(ロフト)同様、建築基準法上、地階とは見なされず床面積にも含まれません。
地下倉庫・床下倉庫で若干ニュアンスが変わってきます。
地下倉庫は、建物周囲の地盤から下げて、地盤に埋め込む場合を言い、床下倉庫は、1階(又は床下倉庫部分の上階)の床高を周囲地盤より高くし、地盤に埋め込まない場合と考えています。
それぞれメリット・ディメリットありますが、バリアフリーも合わせて考えるようであれば、地下倉庫にする方が良いでしょう。
地下倉庫を造る場合、設計上注意しなければならないポイントは、大まかに2つ有ると考えています。それは地下室を造ることと同様、構造(土圧と接地圧)と止水の検討です。
土に埋まる部分だけ高基礎にして、地下室にすることは容易です。当社では基礎の構造計算は通常業務としてやっているので、問題有りません。地耐力(地盤強度)は埋め戻し土も含め、50kN/㎡程度以上確保出来るよう、設計で考えていく必要があります。
止水の検討は、地下水位によっても考え方は変わってきますが、最低限ベース打ち継ぎ部分と施工時の型枠セパレーター部分は土を埋め戻す前、外側から何らかの防水処理しておいた方が無難です。