気密測定
投稿日時:
2015-09-04 12:54
K HOUSEは高気密高断熱の仕様で設計をしています。設計上の性能を発揮するには、現場の施工がとても重要です。断熱と気密これはどちらか一方のみができているだけでは、性能を発揮しません。断熱はセーターのような物で、風がなければ暖かいのですが、風が吹くと風が通り寒いです。だからウィンドブレーカーのような物で風を遮断する必要があり、それが気密となります。気密工事は、窓周りや壁や床、天井の端部、コンセントボックスなどの細かな処置と丁寧な施工の積み重ねが大変重要です。
今回は気密性能を確認するために気密測定を実施しました。測定には写真のようなバズーカーのような機器を使います。簡単に説明すると室内の空気を外に送り出すと、隙間から空気が入ってきます。その時の内外の圧力差から隙間面積を割り出します。
測定の目標値は1.5cm2/m2 これは1平米あたりの隙間を表しています。小さいほうが隙間が少ないことになります。また以前あった国の省エネ基準では北海道・東北などの地域で2.0cm2/m2なので、それよりも気密性が高いことになります。
さあ、いざ測定...結果は2.0cm2/m2、決して悪い数値ではないのですが、目標値に達していないので現場に緊張の空気が張り詰めます。その後、玄関が木製建具なのですが仮に合板でふさいでいる箇所からの漏気が大きいのを見つけそこをふさぎ、他の小さな気密シートの破れも処置をして計測すると...
相当隙間面積C値1.5cm2/m2 クリアです!
監督さん大工さんの表情も晴れやかになりました。気密よしっ!
目に見えるデザインはもちろん、室内の温熱環境もデザイン(設計)しています!!