らせん階段

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

以前に設計監理をした20坪に満たない狭小地に建つ住宅で、らせん階段を採用しました。

限られたスペースにおいて、上下階への移動装置である階段は空間構成においても重要で、検討を重ねた結果、鉄骨によるらせん階段を選択しました。

スペース的にもらせん階段は有効ですが、鉄骨階段の場合には製作時期と設置のタイミングが他の階段とは大きく異なります。

鉄骨らせん階段は、鉄工所で製作されて現場に一体となって搬入されるため、柱や梁などの軸組材を組む建て方工事の時期に合わせて設置しなければなりません。

また、現場での直しが不可能なので、製作前に何度も打合せをして寸法などをチェックし、現場での搬入方法と設置位置を入念に確認しておきます。

したがって、写真のように現場でクレーンで持ち上げて吊り、慎重にセットする必要があるので大変な作業ですが、一旦設置されればらせん階段は使用可能なので、職人さんをはじめ現場での昇り降りが楽になります。
(もちろん、汚れや傷が付かないようにきちんと養生はしておきます。)