軽量鉄骨造

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 基本的には軽量鉄骨造という構造概念はないというほうが正しいのかもしれません。鋼材の厚さが6mm以下のものを軽量鉄骨と呼び、それらを構造材として使った建築物を軽量鉄骨造と呼んでいます。ですから、鉄骨造のなかに入るわけですが、構造の仕組みがまったく一般の鉄骨造とは違っているので、注意が必要です。小さい部材を使って、木造の筋交いのような感じで斜めの部材を入れて水平力に対応するという方法がとられます。まあ、イメージ的には在来木造建築の柱や梁が鉄骨になっているといった感じです。鉄骨ですから、当然防錆処理を施して組み立てることになります。大手住宅メーカーでもこれを使ったものを販売しているところがあります。
 木造でもスパン(梁の支持間隔)が長いところで鋼材を使うことがありますが、木材に比べ断面性能は高いので、木材より小さい断面で設計できる利点はあります。価格はやや高くなると考えたほうが良いでしょう。