一枚の壁にだって、しっかり意味はあるんです
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昨日は、ほぼ一日、家創りの現場を廻ってきました。
写真は、間もなく竣工を迎える現場のワンショット。
横ラインがとっても爽やかな感じ。
玄関を入ると、正面にこの壁が目に入ります。
その横ラインは、廊下につながっているのですが、
さりげなく、視線が誘導されて、
LDKへと、スムーズにアプローチできるんです。
見た目のユニークさもさることながら、
そういった視覚的な効果も、しっかり実現できてよかったです。
まだまだ養生がされていて、わかりにくいのですが、
こちらは、キッチン周りです。
先ほどの廊下から、LDKに入ると、
最初、こんな風に見えてきます。
パッと見ると、白い壁が気になりますよね?
でも。
この壁は、わざと設置しています。
廊下から入ってきて、キッチンの脇を通ります。
その際、キッチンが見えてしまうのってどうですか??
あまり嬉しくないですよね。
もちろん、視線は、自然とリビングに向かうように
設計していますが、ちらっと見えてしまうことも
避けたかったんです。
しかも。
キッチンやリビングからは、視線を遮ったりしないので、
開放感は全く損なわれないのもポイントなんですよ。
さらに。
インターフォンや給湯機のリモコン、
床暖房のスイッチ、照明のスイッチ類を
まとめて設置できる場所にもなっているんです。
動線からしても、ここにあるのはとっても便利。
たった一枚の壁なんですけど、
しっかり意味のある壁になっています。
ちょっとしたことなのかもしれませんが、
大きく違ってくるんですよ。
壁一枚にだって、しっかり意識して
計画していくといいですよ。
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外部は、足場が外れて、こんな感じです。
凹凸のあるボーダータイルが、何ともいい表情になっています。
白いタイルに、ブラックのサッシの組み合わせが
とてもシックです。
大きな屋根のある和モダンな家。
もう少しで竣工します。
お客様の反応が、愉しみ!!