住みやすい家の条件

ユーザー ARKSTUDIO一級建築士事務所 茶之木宏次+羽木みどり の写真

・住みやすい家とはどのようなものなのでしょうか?

まず、作業動線がしっかり考えられており、機能的であることが、住みやすい条件としてよく言われますが、それだけでは住みやすい家になりません。
「住み心地の良い家」になることを第一に考えなければならないと思います。

そして、本当に心地良い住まいをつくるには、単に家という物理的な物を作るだけでは不十分です。
そこで住まう人々にとって、どのようにエネルギーレベルの高い空間を造るかということが、とても重要な事柄になってきます。
地域の環境や気候、敷地のさまざまな特質を考慮し、それらを最大限に活かしたプランニングをベースに、光・風・緑など、自然との共生をはかり、空間のボリューム・プロポーション・素材・色・形をよく吟味することによって、エネルギーレベルの高い場を生み出すことが出来ます。
自然のエネルギーを建物の内部に巧く取り込み、空間が人に与える影響を深く考えて造られた家は、そこに暮す人々の心身に活力を与え、健康を保ちながら、心豊かに暮せる住まいとなります。
また、日常の何気ない行動や好みまで分析し、そこに住まう方々の個性が輝く住まいになるように、人の心理面からも追求していく必要があります。