パントリーの必要性

ユーザー アトリエそらまめ 落合晋也 の写真

新築住宅を建てたら、キッチン周りには何も物が溢れない、スッキリとした生活を…。誰もが思い描く風景だと思います。
家の外観もさることながら、キッチン自体もデザインに意識を置いて打ち合わせをしたい。そして、スッキリと生活するためにパントリーも併設したい。
ご要望で良く伺う事ではありますが、間取やキッチンの意匠性を高めたにもかかわらず、パントリーそれだけの機能を重宝しすぎて、間取りのデザインとは方向性の異なる位置付けでパントリーが柱型のように計画されそうな時、わたしは一旦うち合わせの中で、食器棚=カップボードの収納力をお客様と話すようにしています。
食品の最低限の備蓄のため必要と意思があるのなら、パントリーの収納は設けるべきですが、それが一体どれほどの空間を必要としているのか。
改めて話し合いをしてみると、カップボードの引き出しの一部をそのような目的で考えられる方も多く、結果的に単体でのパントリーは不必要となり、カップボードの間口を広げる事で最終案に至る事も多くあります。
結果、デザインも崩さず間取りを構成でき、コストがダウンする場合も。

どれくらいのものを必要としているのか、収納力や収納するものを改めて考えてみると、意匠としてもうまくいくこともあるかもしれません。