ミニマルなデザインって古びません。
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白いキューブ型の家。
二つの道路に面した角地に立っています。
道路側には、必要最低限の窓を配置。
それ以外は、完全に閉じていて、
周囲からのプライバシーをしっかりと確保しています。
目地のない外観ではなく、敢えて、横ラインを出して
水平ラインを強調しています。
目地をつぶしてしまって、フラットにするのもよいのですが、
長い目で見たときに、割れが発生すると、見た目がよくないため、
敢えて、目地を出すようにしています。
外壁には、汚れが付きにくい塗装をしているので、
真っ白なのですが、10年ほど経過しても
目立った汚れはありません。
そうなんです。
こちらの家。
10年前に設計させていただいた家なんです。
ミニマルでモダンなデザインは、10年たっても
古びた感じはありません。
おそらくですが。
20年後も、30年後も、しっかりと塗り替えをしてけば、
いつも新鮮で洗練された印象になると思います。
単にシンプルにしたという程度では、
こういった恒久性にはつながりません。
しっかりと細かなところまで、デザインしておくと
こんな風に、いつも新鮮にみえる家になりますよ、
建築家ならではなのかもしれませんね
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話はかわりますが。
昨日、とある家づくりの打ち合わせへ行ってきました。
こちらの家。
先ほどのような、ミニマルなデザインではありませんが、
とってもユニークな平屋の家。
ユニークって、どんな??
閉じてるようで、開いている。
囲んでいるようで、開放されてる。
何だかわかりませんよね(笑)
とにかく、めったに見かけない平屋なんですよね。
でも。
それって、私がイメージで見た目でデザインしたのではなく、
お客様の要望を組み合わせていった結果なんですよ。
なので。
なぜ、そのカタチなのかって、説明できちゃいます。
なにかって。
お客様のユニークさが、しっかりと家に表現されてます。
でも。
家って、そういうもんだよなと思うんです。
建築家のための家ではなくて、暮らす家族のための家なので。
「らしさを引き出してカタチにする」
大事にしているコンセプトです。