住宅密集地の室外機

ユーザー ❨株❩アトリエ Y&R 栗城裕一 の写真

さて、空調室外機の住宅密集地での注意点について、お話ししましょう。まず、空調室外機はプロペラが回って冷媒管の熱を交換していますので、その風がスムースに流れていかないとなりません。おおむね、正面に20cm以上、横に35cm以上、上に10cm以上などと施工要領図に書いてある商品が多いです。ですから、室外機の大きさにもよりますが、厚みが25cmとすると後ろが10cmいりますので、建物外壁と隣地境界につくった塀との空きが合計で55cm以上は必要になるということになります。住宅密集地ですと隣地との空きが民法ぎりぎりの50cmという場合が多いと思いますので、機器によっては、空調効率に影響が出る場合があるということは頭の隅に置いておいていただければと思います。また、昔ほどではないですが、空調室外機は騒音発生源ともなりますのでこのことも注意しないといけません。近隣トラブルのもとですのでね。風の方向を変えるデフューザーという付属部品もありますので、これらを使ってうまい具合に設置するようにします。また、設置場所によっては、あまり美しくない状況になりえますので、これも注意点の一つです。木製の囲いや植物で隠すなどの方法で、気にならないようにしたいですね。