今回のお題:防音室

ユーザー 窪寺弘行・建築計画事務所 窪寺弘行 の写真

「今回のお題 : 防音室」(No.3263掲載分)

昨今の新型コロナウィルス蔓延のため自宅で音楽的な趣味に興ずるご家族も多いことかと思い
ます。
その際、問題になるのが防音対策です。集合住宅はもとより一戸建てでもその対策はなかなか
簡単ではありません。
楽器メーカーでは室内に組み立てられる防音室を開発しています。主に鍵盤楽器(キーボード・電気ピアノ・アップライトピアノ等)、弦楽器(ヴァイオリン・ギター等)が対象のようですので、趣味で計画されている方はご参考にしてみてください。
なお、ドラムス等の振動を伴う大音量の楽器は想定していないため、お悩みのクライアントも多く、私の事務所にご相談に見えます。
私の設計事例に音楽スタジオの事例がありますが、このクライアントもドラムスが趣味で真夜中でも思い切りたたきたいとの要望がありました。当初、駆体は木造で検討していましたが、どのような内装を施しても音・振動の抜けを避けることができず、駆体をRC(鉄筋コンクリート)とし、その他の要望(3台分のガレージ)と併せて、別棟での新築を計画しました。
空調換気設備も音楽スタジオ専用の設備を完備し、防音・防振動は完璧で近隣からの苦情もなく、真夜中で気兼ねなく使用することができます。
設計事例を掲載させていただきますが、1階をガレージ(3台)、2階を音楽スタジオとしてます。

この時期、外出自粛のため家族でスタジオに籠もり、楽器の腕を磨いているとのことです。。