キッチン背面壁にらしさを組み込む!

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

対面キッチンの奥。

背面収納の中にある壁って、リビングからよく見えます。

ついついキッチンに目が行ってしまいがちですが、

この背面の壁は、インテリアの印象を左右します。

せっかくの場所なので、全体とのバランスを見ながら、

自分の好きを取り入れてみてほしいです。

一枚目の事例は、インテリア全体のイメージは、

ミニマルなデザインで、スタイリッシュ。

キッチンは、先日、こちらでもご紹介しましたが、

ピアノ塗装を使ったブラックのキッチン。

そのキッチンとケンカせず、馴染みながらも、

キッチンを引き立ててくれる壁として、大きめのタイルを選定。

モノトーンにすることで、全体の統一感を出してます。

そして。

キッチンに合わせて、光沢があって深みのある表情で、

比較的フラットに見えるようにセレクトしています。

ここに、光沢のないタイルだったら。

細かく分割されたモザイクタイルだったら。

アクセントカラーだったら。

なかなか想像できないかもしれませんが、

今の見え方とは、全然違ってきますよ。

もちろん。

このタイルが好き!というこだわりがあるのであれば、

それに合わせて、キッチンの色や光沢を調整したり、

周辺の壁とのバランスを考えたりすれば、採用はできますから。

せっかくですので。

好きだからといって、いろいろ取り入れすぎて、

チグハグになってしまわないように気を付けましょう。

少し別の事例を見てみましょう。

同じブラックでツヤのあるキッチンですけど、

先ほどとは違って、グレージュのタイルにしていますよね。

写真の具合で、ベージュが強く表現されていますが、

実際は、もう少しグレー寄りです。

お客様との打ち合わせでは、最初、グレーになっていました。

ただ。

お客様が、床全面に、ライトグレーで石目のタイルを採用したい

ということになったんですよね。

当初セレクトしていた、グレーのタイルを組み合わせたところ、

統一感を通し越して、同化しすぎていて、

せっかくの壁を生かし切れていないと感じました。

そこで。

同じグレーでも、ベージュが少し混じった、グレージュを御提案した

ところ、とても気に入られて、このタイルになりました。

もう少し大きめでもよかったのですが、この色合いで

光沢のあるタイルが、この大きさのみだったので、

こちらを採用としました。

こんな風に、キッチン背面の壁がある方。

ご予算にもよりますが、タイルを採用してみてはいかがでしょうか?

全体とのバランスを見ながら、自分の好みを取り入れながら、

納得の仕上がりにしてくださいね。