外観のデザインって、いろいろあります!
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直線で構成されたミニマルなデザインの外観。
ハコ型が組み合わさることで、変化が生まれています。
少しグレーの入った白なのですが、ちょうど光が差し込んでいるので、
真っ白な印象ですよね。
外壁は、塗り壁にすることで、ラインを消して、ミニマルさを演出しています。
こういったモダンなデザインは、時代で、色合いに変化はあるものの、
流行り廃りがなくて、いつの時代に見ても、新鮮さを感じることが
できるのが魅力かなと思います。
ただ。
あまりシンプルにまとめすぎるとユニークさが消えてしまうため、
その辺はしっかりと考えるといいのではないかと思います。
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こちらは、いわゆる洋館ですね。
一枚目のミニマルなデザインとは、ある意味逆行します。
ラインを消すというよりは、ラインを重ねていくことで、良さが生まれます。
1階と2階の間や窓周りや壁と屋根との取り合いにあるにある
帯のようなもの(モールディング)によって、ラインを重ねていくことで、
洋館らしさが表現されています。
手摺に装飾的なアイアンを採用しているのも、一つの要素です。
特に、女性に人気のある、上品なデザインですよね。
こちらも、流行とは無縁で、とてもスタンダードなデザインゆえに、
いつの時代に見ても、愛されるんだろうと思います。
カタチだけでなく、素材とか、色合いも重要な要素で、
組みあわせ方次第では、全く別のものになったりすると思います。
また、装飾を重ねすぎると、派手さが目立つだけなので、
その辺のバランス感覚は、とても重要だと思いますよ。
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こちらは、ご覧の通り、和をベースにした和モダンですね。
(少し変な言い方しましたが、モダンをベースにした和モダンもあるので)
深く軒を出して、桐妻と片流れの屋根を組み合わせています。
こういった和モダンがお好みの方は、いつの時代にもいらっしゃいます。
柱や梁を見せて漆喰を塗ったり、杉板を張ったりすることで、
より和の強い家にすることもできますね。
ただ、和といってもいろいろありますね。
書院造みたいなカチッとしたもの、古民家みたいなもの、
町家だったり、数寄屋だったり、結構、振れ幅が大きいかも。
よく、軒のラインを細くするとかっこいい
なんて話もありますが、古民家のような雰囲気を目指すのであれば、
細いよりは、ドシッとした太さがかっこいいと思います。
家の外観って、いろんな見せ方があります。
自分たちの一番好きな、自分たちらしい見せ方をしていただきたいです。
ご存じの方が多いかもしれませんが、
こちらでご紹介した家は、全て、弊社の設計によります。
「らしさを引き出してカタチにする」
それを基本コンセプトしているので、これだけの振れ幅を持たせて
いただいてます。
家は、無個性でなく、個性があっていいんです。
でも。
建築家のためのデザインでなく、お客様のためのデザイン
であってほしいと思っています。