浴室タイル目地汚れ問題

ユーザー TAM建築設計室 新井敏洋 の写真

タイルはどこか懐かしく、温かく、住まいづくりでは使いたいと思う方は多いかと思います。

キッチンや洗面壁での使用はあまり抵抗がないと思いますが、浴室特に床回りは目地汚れのために二の足を踏む方も多いはずです。

タイル自体は経年の変化や傷はほとんどなく、ユニットバスなどの樹脂の方が劣化、色変化、傷による汚れつきなど劣る部分が多いと思います。

やはり、タイルが敬遠される一番の要因は目地の汚れです。

汚れがつく原因は目地が平滑でないためです。

ユニットバスなど工場生産のものは汚れがつかないように、平滑にしていてピカピカです。

タイルは釉薬で平滑にし防汚性をつけることが可能ですが、目地は手作業なので平滑とはいきません。目地材料の防汚性や施工性に頼るのが現状です。

タイル張りを望まれる方には、目地自体の製品性能を上げることはもちろんですが、

目地を汚れの目立たない色にすることや、大判タイルをお勧めしております。

目地を濃いグレーとしています。

大判タイルです。

わが家の浴室床は、私が清掃するということでモザイクタイル床です。

15年を経過しました。

水勾配を取ってあるのですぐに床が乾く優れものですが、気をつけていても汚れてしまいます。

目地汚れは薬剤や研磨剤、目地補修などを色々試しましたが、一番と思うのは汚れた目地の削り取り補修と思います。

新築時のようにはなりませんが、汚れが目立たなく感じます。

浴槽廻りのシーリングもDIYで取替ます。

メンテを気楽に行えるのが手づくりの良さです。

住まいづくりは、変わらないものをつかい手づくりすることから、製品を組み込むようなつくりとなっています。

変らないものはいつまでも手に入り、手づくりはメンテのし易さがあります。

製品となると、交換となりますが、部品の保存期間や部品交換、部分交換、全部交換などどこまで対応可能なのかも気になります。

家電製品や車が10年目安で交換するように、住まいも構造以外は20年持てば良い、そこまで我慢してもらい交換するというようなつくりとなっていないでしょうか?

生活の時間の多くを住まいで過ごします。

気になったら手軽なメンテを行いながら、20年経ってもますます愛着がわいてくるような住まいづくりをご一緒に考えていければと思います。