片流れ屋根の勾配について

ユーザー 明野設計室一級建築士事務所 明野岳司 の写真

屋根の勾配は、片流れ屋根に限らず
屋根を葺く材料によって変わってきます。

金属屋根なら1/10勾配以上
スレート屋根なら3/10勾配以上、
瓦屋根なら4/10勾配以上
が一般的な最低勾配基準とされています。

最近は片流れ屋根が多く見うけられます。
これは、住宅デザインの流行の部分もあるかと思いますが
屋根面積が小さくなる都市の狭小の敷地において
太陽光発電パネルの面積を大きく確保するという意味も
あるのではないかと考えます。

もし、太陽光発電パネルを検討している場合は
太陽光発電パネルの理想的な勾配は
各地域で変わってきますので
屋根葺き材の種別と太陽光発電パネルの
計画地での理想的な勾配を考慮しながら
計画するといいでしょう。

もちろん、屋根勾配は室内空間に大きく関わってきますので
平面計画と合わせながら総合的に勾配を決めていく必要はあります。