土間収納について

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

土間収納とは、いわゆる土足のまま物の出し入れが可能な収納スペースといったところでしょうか。 
ですので、土間収納の多くが玄関に隣接した場所にあり、床仕上げが同じというケースがほとんどかも知れません。 

私の事務所でも、建築主さんから土間収納を希望されることがあります。 
そういう場合には、必ずこちらからその土間収納は具体的にどういう使い方をされるのかを確認することにしています。 

ただ単に収納スペースがあったほうが便利でいいという理由だけでは、土間収納をつくる意味が無いからです。 
土間収納というからにはある程度の広さが必要で、建築主がそのスペースに何を収納するかによっても広さが異なってきます。 

私の今までの経験から言うと、土間収納に入れるものとして多いのがゴルフ道具をはじめとするスポーツ用品、釣り道具、アウトドア用品、ベビーカーといった種類のもので、やはり家の外で使うものがほとんどです。 

限られたスペースと予算を有効に活用するならば、これらのモノと一緒に家族のシューズ類を合わせたシューズクローゼットのような土間収納をお勧めしています。 

収納内部はいたってシンプルに可動棚、ハンガーパイプなどでレイアウトします。
もちろんハンガーパイプは服を掛けるわけではなく、傘などを掛けて仕舞っておくためです。
ゴルフバッグや釣竿など高さのあるものを収納する場合には、可動棚を外してしまえばいいので、可動棚はとても便利です。 

玄関と土間収納は同じ床材でフラットなケースが多いですが、やはり引戸はあったほうが良いでしょう。
また、窓を付けるより換気扇の設置を優先することをお勧めします。