旗竿地の注文住宅

ユーザー 三浦尚人建築設計工房 三浦尚人 の写真

旗竿地と呼ばれる形状の土地は、たいてい比較的広い土地を何区画かに分けられた分譲地の中から生まれることが多く、それ以外で売出し中の旗竿地も元々は宅地化された分譲地として誕生したケースがほとんどです。 

そのため、いわゆる一般的な四角い土地と比べると、旗竿地は道路に接している部分も短くて間口が狭く、家を建てる条件としてはあまり良くない土地であるため、土地の価格も他より安くデメリットを多く感じるかも知れません。 

しかし、逆に旗竿地は土地の購入価格が周辺より安い分、住宅本体部分に予算を掛けられるとも言えます。 

このような土地こそ、注文住宅で設計事務所へ設計監理を依頼されてはいかがでしょうか? 

旗竿地は、四方を隣家に囲まれているため採光と通風の確保が難しく、セキュリティも考慮した間取り(プラン)は、注文住宅として設計事務所に設計と工事監理をお願いされることをお勧めします。 

ただし、広い土地を新たに何区画かに分けられた分譲地は、新しく道路を造ったり、ガスや上下水道、電気といったインフラ設備も新たに整備したりする関係で、「建築条件付き」の土地で売り出されるケースが多いので、この点には十分ご注意を。 

いくら「自由設計」という文言があっても、それは決して注文住宅ではなく、ごく限られた範囲内での自由設計にほかならず、施工会社(工事会社)もあらかじめ決まっており、しかも3ヶ月以内にその会社と工事請負契約を結ばないといけない条件がある土地が「建築条件付き」ですので、もしも旗竿地で注文住宅を希望される方は、必ず「建築条件無し」の土地をお探しください。