トイレのお話し③(広くする?)
昨日は、トイレの中でも、便器まわりのこと。
見た目や清掃性から、いろんなタイプがある
というお話しでした。
今日は、トイレの広さについて。
家づくりをスタートする前に、ヒアリングさせていただくと、
こんな要望をよくうかがいます。
「トイレを広くしたいです」
だからといって、大きすぎても落ち着きませんが(笑)」
なぜ、そう思うのか。
それを考えると、どの程度までの広さにすべきかが
理解できていきます。
みなさん。
なんとなく、想像ついてますよね。
こちらご覧ください。
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何の変哲もないトイレですよ。
こちらは。。賃貸マンションのトイレになります。
長手が、およそ有効で、1.2mほど。
そこに、タンクありの便器が設置してあるので、
着座すると、目の前に、壁(やドア)が。。。
もちろん。手で触れますし。
その窮屈さって、相当ですよね。
打合せで、ご自宅(賃貸マンション)でお話し聞いていて、
この話が出ると、トイレを測らせていただいたりします。
もし、これ位の寸法でしたら、窮屈だろうと思います。
(ただし、個々人で窮屈さの感覚は違いますが)
この「狭さ」を基準にして、これより「広く」したいということ。
賃貸マンションでは、この大きさってよく見かけるのですが、
実は、戸建て住宅では、あまりよく見かけない広さです。
木造の戸建て住宅であれば、よくある広さといえば。
ちょうど、畳一枚分。
長手の有効寸法が、1.65mほどあるので、
タンクのある便器でも、着座した際の圧迫感は、
ずいぶんと少なくなると思います。
さらにタンクレスにすれば、なお広く感じますよね。
この広さでも十分という方はいますが、
身体が大きい方(特に幅が大きい)には、
長手だけの問題ではなく、短手も関係してきます。
畳一枚分だと、幅が76cmくらいになるのですが、
もっと広くとなると。
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これくらいでどうでしょう?
横幅が、1.2mあります。
手洗いを大きくすると、有効幅は狭くなっていきますが、
それでも、手洗い上はゆったりしますので。
実は、これ以上広いと、感覚的には、殺風景な感じに。
もちろん、それもOKですが、その分、他のスペースを
広くすることに使った方がよいかもしれませんね。
将来の介助も想定して。。
そんな場合は、トイレスペースを広くするのではなく、
出入口を大きな引き戸にしておいて、戸を開けて
介助をするという方が現実的かなと思います。
といっても。
もちろん、どこまの広さにするのかは、自由です。
しっかり体感しながら、使い方を考えながら、
全体との面積バランスも考えながら、広さを決めていくと
よいかなと思います。
長くなってしまったので、また明日へ。