灯りのデザイン
投稿日時:
2023-03-27 10:20
住まいの照明計画、大事です。
適切な灯りのデザインは、夜の室内の奥行きを深くし、そして夜の時間を豊かにしてくれます。
均一に明るいだけの照明など要りません。
陰を意識した灯りにすることで、空間に夜の表情が宿ります。
陰翳礼讃です。
素敵な夜を過ごすために
1. 部屋のど真ん中の天井照明をやめること
建売住宅や賃貸マンションは、未だに天井の真ん中に照明器具を付けてるから、だめ。
光源もできれば2か所以上ほしい。
予算の都合で1部屋に1箇所だけなら、主照明を真ん中ではなく中心からずらすこと。
光が近くの壁に反射して結構明るいし、部屋に明暗ができて立体感も出てきます。
住まいは、事務所みたいに均一に明るくする必要などありません。
2. あかりの重心を下げること
低い位置にあかりを置き、あかりの重心を下げると落ち着き感やくつろぎ感がアップします。
高い位置のあかりと組み合わせて高低差を付けると、空間の奥行き感を引き出せます。
あんどん的なフロアライトを後で置くのもいい。
3. 白色ではなく電球色にすること
照明の白色(蛍光灯のような昼光色)は、作業をする場所のみ。
住まいは、基本的にリラックスする空間なので、電球色がいい。
かつ、調光ができて明るさを落とせると、人はやすらぎを感じます。
ホテルの照明が暗くしてあるのは、客にくつろいでもらいたいため。
明るさが必要なところは、スポット照明かスタンドライトで対応すればいい。
ほかにもいろんなワザがありますが、とりあえずこの3つを押さえておけば大丈夫。
建築家を信じて、任せてみてください。
明るさが必要な高齢者や身体にハンディがある方も、灯りの希望を建築家に伝えてください。
あなたの思いをきちんとカタチにしてくれるでしょう。