鉄骨造のメリット・デメリット

ユーザー エヌスペースデザイン室 佐藤 直子 の写真

鉄骨造は、鉄骨プレハブ系ハウスメーカーや、現場事務所などに使われる軽量鉄骨造と、
重量鉄骨造に分かれます。材料の肉厚により分けているものですが、
一般的に思い浮かぶのは重量鉄骨造。

メリットは、他の工法よりシャープな部材で強度が出る。
スパンを飛ばしやすい、コスパがいい(一般的な住宅を除く)などです。
超高層ビルもSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)の他、
コスパのよさでS造(鉄骨造)でも建てられています。

デメリットは、耐火被覆しなければ耐火構造にならないのは木造と同じ。
300℃で強度は下がっていき、900℃では1/10の強度になってします。
木造に比べ重量があり基礎がおおきくなるため、住宅などでは木造より割高になります。
その他、鉄鉱石から建築部材になる過程で大量のCO2を出すということが、
環境問題としてのデメリット。
リサイクル可能ですが、やはり多くのCO2を出します。
木造化が推奨されているのはこの部分が理由です。

鉄筋コンクリート造に比べると柔らかい建物となり、
台風などの強雨風や地震などで揺れやすい特徴もあります。
揺れによって力を逃がしているのですが、
その揺れにより、ちょっとしたひずみから雨水侵入しやすいのもデメリットかもしれません。