水平構面

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水平構面について、意匠設計の際に感覚的に気をつけていること、という意味で書いてみたいと思います。

まず木造の構造をイメージする際に大事なのは、地震なり強風なりが発生して家が揺れた場合、ちゃんと作られた2階建てですと→屋根から2階耐力壁へ力が伝わり、そこから1階耐力壁を経て基礎へ力が伝わる、というイメージなのですが、この際にどこかの水平構面が弱い場合、そこに力が集中して(受け流せなく)崩れるというイメージです。例としては、
①屋根面の水平構面が弱ければ屋根が壊れる
②2階床の水平構面が弱ければ2階耐力壁からの力が下に伝わらず、2階の壁や柱に力が集中し崩れる
③1階床下の土台や大引の水平構面が弱ければ、1階の壁や柱に力が集中し崩れる
という具合に、いくら耐力壁だけを固めていても、肝心の足元や上部の水平構面が弱いとそこで力を流せない=力を基礎まで引渡せない=力が集中してしまい柱の引き抜きや壁が崩れてしまう、というイメージです。

水平構面は力の流れを止めないよう固めるということが重要になります。
ご参考までに。