外壁って何がいいの?⑰(木の外壁1)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

ここ数回、小休止ということで、
外壁のお話しから離れていました。

ただ。
小休止といいつつ、かなり濃い内容だったので、
設計事務所を検討している方には、
参考になるお話しだったかなと思います。

今日からは、外壁のお話しをリスタートしていきます。

前回、樹脂のサイディングについて一通りお話ししました。
長持ちするという意味ではいいのですが、
それ以外にも気になる点がありますよ。
そんな感じでしたよね。
お忘れの方は、数回戻ってみてください。

今日ご紹介するのは。。
ここ数年、とても人気のある外壁材、
木質系のサイディングになります。

木質?
はい。ズバリ、木材です。

木材??
昔ながらの古い家で見かける、
あのグレーの??

はい。古い家でも使われてきた、
あの木材の外壁と同じです。

いわゆる古民家とか。
昔ながらの大工さんが建てた和風の家とか。
そういったところで見かけるけど、人気なの??

はい。
全面に採用、部分で取り入れる方がいますよ。

古い家とかだと、木はグレーになっていて、
しかも、反りあがっていて、下地が見えたり。。

長持ちしないんじゃない?
しかも。
なんだか古めかしい感じだし。。

外壁に使う木材の説明をさせてもらうと、
こんなやりとりをすることがありますね。

それでは。
実際のところ、木質系の外壁材どうなの?
そんな声が聞こえてきたのでお話ししましょう(笑)

まず、ネットで調べていただくとわかりますが、
メリットの一つとして、「風合いがいい」
なんてあります。

他素材みたいに人工物でなく、自然素材ですので、
とても優しい雰囲気で、風合いはよいですよね。

そして。経年で、色がグレーに変化していきます。
その経年変化も、木質系の良さの一つになります。

ただし、グレーに変化していくことを美しいと
感じることができない人にとってみれば、
変化ではなく、劣化という感覚になります。

それと、最初の茶系の色合いから
全体がグレーになるまでに、両者が混ざったタイミングも。
雨や日差しのよく当たるところは、早くグレーになりますし、
そうでないところは、相応に時間かかります。

その途中のプロセスを楽しく待てればよいのですが。。
なんだかきれいには見えない!ということであれば、
そもそもの採用を考え直した方がよいかもしれませんよ。

最初の茶系の木目の色合いが好き!
という感性の方であれば、窯業系サイディングが
いいかなって思います。

ちなみに。
グレーになるのが嫌な場合は、着色してもいいですね。
木目を生かした塗装があったりしますから。

ただ。この塗装。あまり長持ちしないんです。
なので。他素材より、短いスパンで、
塗り替えが必要になったりするので、注意が必要です。

長くなったので、続きは明日へ。