外壁って何がいいの?27(化粧スレート2)

ユーザー ナイトウタカシ建築設計事務所 ナイトウタカシ の写真

昨日ご紹介した化粧スレート。
通称、カラーベスト。

思いのほか、人気があるようですね。
少々ネガティブな書き方してしまったので、
補足しておきましょう。

塗装が大事といいましたよね。
これって、他の素材でも言えることです。

例えば。
窯業系サイディング。
こちらも、塗装で性能を担保しているので、
塗装がはがれてしまうと困るのは、スレートと同じです。

両素材ともに、塗装がしっかり撥水してくれるよう、
定期的な塗装をすることで、外壁の性能は保持できます。
その辺はご安心くださいね。

ちなみに。
少し違うのは、厚みでしょうか。
14mm以上のサイディングと5mm程度の化粧スレート。
うすい方が、反ったりしやすいという特徴はありますが。

それはそれとして。
昨日の話の続きをしていこうと思います。

化粧スレートの中で、単体として、
とても人気の高いモノがあります。

「ソリド」という名称で取り扱われている素材で、
内装にも使う素材ゆえ、その時に話題にしました。

改めて。
外壁材として、お話しはしておこうと思います。

仕上がるとこんな見え方します。

化粧スレートという意味で、形状はよく似てますよね。
(いろんな葺き方はありますが)

ご覧いただいた通り、かなりムラがありますよね。
グレーから白まで、一枚ごとでも違いますし、
一枚の中でも、濃淡が出ています。

このムラ。
塗装してできたムラではないんですよね。
塗装をせず、素材そのものからできるムラなんです。

なので。
どれ一枚とっても、同じ色がなくて、
ある意味、オンリーワンな外壁を実現できます。

自然なムラが好まれる昨今の流行にのって、
発売以来、すごく人気で、採用されています。

部分的だったり、全体だったり。
採用の度合いは、人によって違いますね。

それと、経年でムラ具合が変化していくので、
その変化を楽しめる方であれば、なおよし。

逆に。竣工当初のままで!ということだと、
なかなか難しいので、ご注意くださいね。

少し気になる点があるとすれば。
やはり経年での変化についてでしょうか。

ムラの変化は、ある意味、味として思えますが、
反ってしまったり、水を含んでコケの可能性は
十分考えられますから。

実際、カタログの注意書きを見ると、
その辺についての説明があったりしますので、
反ってしまっても、劣化として扱われないでしょう。

私個人的には。
経年でのそういった変化をできるだけ減らせるよう、
雨が掛からなく、通気のよく、直射日光も少ない。
そんな場所で採用すると、安心かなと思います。

ムラがかっこいい!というだけでなく、
上記のこともしっかり確認した上で、
採用箇所を相談しながら、決めていけるといいかなと
思います。

今日はこの辺で。