「大人」リノベーションのお話し⑧
リノベーションを検討中のご夫婦のお話し。
いろいろとモヤモヤすることがあって、
私のところへお問い合わせいただきました。
他の皆さんも感じたモヤモヤについて
どんなふうにクリアにされていったのか。
その辺をお話ししていきます。
前回、そこまででしたよね。
今日はその続きです。
いくつかモヤモヤはあるのですが、
順にお話ししていきましょう。
まず最初は。
提案してもらった内容のお話し。
お願いした要望は反映してくれてるので
もちろん素晴らしいことなんだけど。。
なんだかモヤモヤする。
確かにそうかもしれませんね。
提案した側からすれば、言ったことを
全て実現してるよね?って思うでしょうね。
もちろん、それも一つのカタチですよ。
でも。
それは、一つの可能性なだけであって、
もっと別のカタチだってあるはずです。
いつも、ご要望をお聞きしているとき、
思うことなんですけど、言葉として、
文字としてハッキリとできる要望って、
すごく限られた範囲かなって。
自分では気が付いていないけど、
普段の暮らしの中で、こんなふうだといいのに
って瞬間的に思うことだってあるはずです。
改めて仰々しく「要望」として考えてみると、
思い出せないなんてこと、ありますよね??
そもそも。
日々の暮らしに、しっかり意識向けながら、
過ごす方って、そんなに多くないかもしれません。
そういった要望を引き出すためには、
聞く側に、聞きだそうとする意図が必要です。
例えば。
キッチンを対面にしたいって要望から、
対面型のキッチンを提案するとします。
それ。間違っていませんよね?
でも。。
対面のキッチンっていってもいろいろです。
フラットなのか、どんなカタチなのか、
どこに向けて対面なのか、どの位置なのか。
しかも。対面キッチンにするということ以上に、
そうすることで、どういう暮らしをしたいのか。
どんな時間を過ごしたいのか。
そちらの方が大事かなって思います。
もしかしたら、対面キッチンって要望だけど、
壁付のキッチンの方が最適かもしれませんよ。
一つの要望を掘り下げていって、
どんな暮らしをしたいのかを知り、
それを踏まえた提案をしてもらう。
そうすると、モヤモヤが一つ解消されるはず。
簡単にお伝えしましたが、家づくり関わる
プロだからといって、全員ができることでは
ありません。
よりたくさんのアイデアや引き出しを
持っていて、聞く力がないと難しいと思います。
造るが専門の工務店と設計が専門の設計士。
どちらが引き出してくれそうかはご想像通りです。
とはいいつつ。
設計士にも、いろいろいるのでご注意ください。
明日は、別のモヤモヤについてですね。