これまで手掛けてきた作品への係りの中で、いつも心掛けてきたことは、図面に描く一本の線から始まり施工に至る最後まで、「基礎」を固め、「根拠」立った、「必然」的な、という、いたって基本的なテーマを意識しつづけてきた事です。こうした意識化で生まれた作品の一つ一つだけに、社会的制度の中で認知され、はじめて存在意義ある「建築」として独り立ち出来ると、信じています。