一級建築士事務所 タステン アーキテクツ 山口 尚之
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会員建築家
"+・ TAS TEN"
既にそこにあるもの、時間を経てきたものと未来をどのようにつなげていくか・・・。
これが私たちの基本にあるテーマです。
新しいもの/古いもの、デザインされたもの/されてないものが入り交じった状態が最も自然で自由であり、それぞれを調和させたり、対峙させたりしてものを生み出していく行為が創造的であると考えています。そしてその入り交じった状態を美しく切り取る断面を見つけ出したいと思っています。
私たちの名前は"+・ "(タステン)といいます。
様々なデザイン行為には全く白紙の状態からのスタートはあり得ません。常に既存の文脈がなにかしら存在します。人々の記憶や地域の歴史、敷地の状況、建物、街並み、環境問題・・・などなど。この名前「タステン」は、そうした元からあるもののなかに価値を見いだし、そこに何か「・」を足す「+」ことが設計することの本質ではないか、という思いを込めたものです。
例えば、既存の街の中にほんの小さな「・」(建築)を、足す「+」こと、建物の中にほんの小さな「・」(部屋)を足す「+」こと、さらには部屋の中に小さな「・」(窓や明かり)を足す「+」こと、で人々が自由を感じ、発見的な毎日をおくり、希望をもち、豊かなること・・・。私たちがめざすのはそのような建築です。
特異な事件が起こっている社会の中、その要因の一つには身体から感じることの欠如があるように思います。建築は身体を包むものですから、本来身体から伝わるものであるべきです。中でも住宅は、日常の多くの静かな時間を過ごす空間です。建築家は社会的責任をも持って生活空間の設計に取り組むべきだと考えています。関東を始め、京都、大阪、富山、福岡、岐阜などでも住宅の新築・改修設計経験があります。また木造校舎を使った地域づくりに取り組んでいます。