I3-House「丘の上にある造形」
外観
I3-House「丘の上にある造形」は宮崎県宮崎市の丘の上にある住宅地に計画されました。
敷地は周辺に小・中学校や公園があり、公道に面しながらも静かな場所です。又、宮崎市は台風が多く、年間降水量も全国の上位にはいる風雨が多い場所です。
設計を進めるにあたり、東南の崖による法的な規制や、日向灘からの風害に対する配慮が必要でした。
東南側のテラスバルコニーは崖の法的な条件を満たすために、片持ちで地盤面から浮かせており、市街地と日向灘の景色を望むことができます。テラスバルコニーには屋根形状に合わせた間仕切り壁があり、テラスバルコニーとバスコート及び物干しスペースを分け、『見せる空間』と『隠す空間』を導線で繋げつつも視覚的に分けています。
屋根の形状は台風の風圧を弱めるために、片流れにし、吹上の影響を考慮し庇を設けないデザインにしました。
建物全体の形状は駐車場と住宅を組み合わせ、外部と屋根は白を基調にし、アクセントに軒天をグレー、道路側の外壁は木にしました。
内部空間は居室を南東側に配置し、日差しが強い西日を室内に入れず、南東の日差しが入るように配慮しました。
リビングの吹き抜け、トップライト、高窓は空間に開放感を与えるように計画しました。
施主の要望であるグラス棚は、棚をガラスにし、間接照明を入れています。
階段の蹴上に一部開口を設け、間接照明を階段裏に設けることで、空間にリズムと浮遊感をつくりだします。又、和室に段差を設けることで、独立性が強調されました。
2階の多目的ホールは間仕切りを設けず、開放的なスペースにしました。主寝室と子供部屋の東南側にはテラスバルコニーを設け、通風・採光に配慮した計画になっています。
I3-House「丘の上にある造形」は『崖』と『風』をキーワードにし、デザインの決定条件に自然を取り入れた建築となっています。
外観
外観
外観
外観
内観
内観
内観
内観
内観
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