天然無垢材・木組みの完全二世帯住宅
子世帯の2階LDKは天然無垢材・木組みの空間を生かした吹抜けに。
敷地のすぐ近くを通る大きな幹線道路の騒音に苦しみ、でも風通しの良い家にしたい。
でも「防音対策と風通しの両立は図れるのかなぁ」と悩まれていました。
また、「こんな少ない予算で本当に自分の希望通りの家創りは可能なのか」などなど...
希望はかなり多く「生活音に配慮したプラン・下の階(親世帯)に音が響かない工夫・冷暖房を使わなくても快適に過ごせて、日中電気をつけなくても明るい家 等々」
極力依頼主の願いを叶えたいという思いでコミュニケーションをしっかりとって、依頼主目線で一緒にいろいろ考えた事が依頼主に伝わった。
依頼主曰く「実際、コンペで僕が『いろいろ希望して、これらの要望を全て満たして、予算内に収めれていますか?』と質問したときに、何名かの方は、業界の常識的な話をもってこられ、これだけの規模の建物が欲しいなら、これぐらいは用意してください、みたいな僕が非常識なお願いをしているんだなーと感じる内容の返答ばかりだったんですけど、的場さんだけは希望床面積を満たして、何とか予算内に収めようとしてくれている姿勢が、文面から理解できほんとうにほっとしたのを覚えています。」
・幹線道路の防音対策と風通しについては、窓の種類、大きさ、設置高さ等を依頼主といっしょに考えて工夫しました。
・窓の工夫したことで、冷暖房を使わなくても快適に過ごせ、日中電気をつけなくても明るい家という事にも効果的でした。
・1階と2階の設備配置を出来るだけ同じにすることで、お互いの生活音に配慮したプランになりました。
・工事中、何か子供とこの家創りの思い出をつくりたいとの依頼主の申し出に、子供室の床のワックス塗を子供といっしょにしてもらいました。
・親世帯が住んでいた建替え前の家の思い出を何か残したいとの要望に、欄間を一部利用してワンポイントアクセントにしました。
引渡し後に住み心地の報告を頂いた抜粋です。
「すっかり落ち着いて、快適に過ごさせてもらっています。
あれだけ時間を掛けて、あらゆる生活シーンをシュミレーションした上で、
計画、設計変更等をくり返しましたので、不自由していることは全くありませんよ。
家が完成して喜ばしいことなのですが、僕も家作りのことを考えなくなって、寂しい感じですね。
ブランコ付けたり、雲悌付けたり、ハンモック付けたり、どうリフォームしようか、考えましょうか?(笑)」
外観はシンプルに。
海辺の近くなので真夏の積乱雲のようなはっきりした白を基調にブルーをアクセント(屋根やバルコニー)に使用。
材料は白を際立たせるように光沢のある金属系サイディングを採用しています。
2階リビングの吹抜け部分には、ロフトと小屋裏収納をつなぐ木組みの渡り廊下が。
唯一共用の玄関を開くと家の裏側にある雑木林が目に飛び込みます。
親世帯の1階和室
白を基調にしたシンプルなデザイン。
建替え前の家の欄間を活用して新しいワンポイントデザインに利用。