Casa Felice 紫原
外観写真…軒の出75cmの和建築(1階切り妻屋根・2階寄棟屋根、4寸勾配)に、ポーチとバルコニーの陸屋根ボックスを付けるシンプルな形状と致しました。
『子供達が巣立ち一人暮らしをなさっていたお母様の面倒を看るのを兼ねて、定年で帰郷するタイミングで2世帯住宅として建て替えたい』
『既存の住宅の記憶・プランを踏襲しながら、バリアフリーやホスピタリティを重視した家にしたい』
『外国より帰省する妹家族等の為に、収納を効率よく配置して、かつ、満足できる面積を確保して欲しい』
『造り手の都合による家造り(施工)ではなく、住まい手の都合を活かす家造り(設計監理)を行なっている』
『ローコスト・ハイクオリティーな設計とキチンとした監理を行なっている』
既存時の記憶…玄関、和室の位置、西日で障子に映える梅の木の影等を踏襲しながら、単なる通行の為だけの『廊下』と全く無くすことで、居室の面積を拡げるプランとしました。(⇒居室のレンタブル比を高めました。)
大屋根の概念と取り込んで、プランの凸凹を可能な限り少なくして、シンプルな構造プランを実現させて、施工性を高めて、ローコスト化を図りました。
竣工時の見た目だけではなく、メンテナンスのしやすく、それぞれの機能を満足させる建材を採用しました。
競争見積時の設計はよりグレード及び作品性が高いものとなっていましたが、総体コストを抑えつつプラン・規模を確保する為に仕様の変更を行なっています。しかしながら、同規模・同仕様の住宅レベルでは破格のローコストを実現しています。
『私達が気付かない、細かい部分にまで配慮して頂いた設計と的確な監理業務をして頂き、とても感謝しています』『センスの良いクロスの選定等、来客の皆さんにも誉められていて、喜ばしく思っています。』
櫻並木沿いにあり、各室から櫻を愛でることができるようになっています。
玄関扉を含めて、1階トイレと階段下倉庫以外の建具は全て引き(違い)の扉となっています。
また、屋根の軒の出がハウスメーカー等よりも深くなっていますので、
結構な降雨時にも開け放して自然通風を確保できます。