十夜河原の家

●設計事例の所在地: 
長野県千曲市
●面積(坪): 
70.4
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

 西側の外観.公民館の小さな広場に開いた駐車場を兼ねる前庭には景観木としてハウチワカエデを植えました.農村集落になじみの良い切妻屋根.腰壁は地元産の杉板張り.

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

 この農村集落に建つ2世帯住宅は私達のアトリエです。「この場所に 相応しい等身大の暮しを好ましく感じる住まい」となるように、古い集落の持つ魅力や落ち着いた環境の継承と活用を意図しました。 切妻屋根の土蔵が点在する景観に呼応した馴染の良い外観。公民館の小さな広場に開いた前庭と、隣の土蔵を借景した北庭を、応接として使う土間で結びました。広場から北庭まで見通す大きな窓に、人の 気配や暮しの表情が現れます。同居する二世帯が適当な距離をもって生活できるよう、この家は土間を介して二棟に分かれています。ふたつの庭を結ぶこの土間が、ふたつの世帯を結び、人と地域を結んでいければ、と思います。

その他の画像: 

前庭からの夕景.正面は土間(応接).左に子世帯(アトリエ),右に親世帯が住むアトリエ併設の2世帯住宅

土間(応接)から北庭を眺める.奥は借景した隣家の土蔵

北庭から見た土間(応接)の夕景.窓越しに前庭が見える

アトリエと階段.梁は唐松,床は自家の檜を山から切出して製材した

アトリエ2階.子世帯の居間兼寝室.左手は書見台のある二帖の間

母屋(親世帯)の玄関.上部のルーバーは光と風を呼込む仕掛け

母屋,居間8帖から食事室を見る

家族の集まるオープンキッチン.奥は三方から皿洗いに参加できる特注シンクの調理台

親世帯の寝間8帖と居間8帖.続き間は状況に応じて融通無碍に使える

2階階段.小屋裏から自然光が降ってくる

設計者

ユーザー ぐりっぷ建築設計事務所 緑川直彦+緑川淳子 の写真
オフライン
Last seen: 1年 5ヶ月 前
登録日: 2012-07-24 10:21