ビアレストラン グローストック
世界の100種類以上のビールを扱うビアレストラン。
奇をてらうのではなく、あえてベタな空間に仕上げました。
しかしながら、本物を知らずしてベタな空間は創れず、分かる人には懐かしさが、初めて経験する人には斬新さが伝えられる空間となっています。
とにかく「ビール」が主役なので、「ビール」の邪魔をしない空間にしたいのだが、チープな空間では困るし、あまりにも印象に残らない空間でも困る。
依頼者に私の事務所をおとずれていただいた際、まず目に入ったのが、資料棚の「ダイナー」の本だったそうです。 私の作品の中にもダイナーは何件かあり、アメリカ帰りの依頼者は、「このデザイナーなら、きっとわかってくれる」と感じたそうです。
「世界のビール」をおいしく飲んでいただくためには、そのための空間が必要。
ヨーロッパのビアレストラン、ビアパブを再現し、尚且つ日本人から見て違和感のない空間を追い求めました。
マテリアル・テクスチャー・フィニッシュ、全てにおいてアンティークとハンドメイドをテーマに据えました。
照明・家具・ドラフトタワー・DPプレートは、依頼者と一緒に探した本物です。
そこまで努力して、やっとベタな空間が完成しました。
先ず、導線計画にお褒めのコトバをいただきました。
「作業効率がよい」「お客様をご案内しやすい」
コスパテクニックをお褒めいただきました。
「安価な素材を見つけるのがうまい」「安価なものの使い方、バランスがよい」
トイレへの導線、距離、ブラインド技法などについて「お客様の心理をよく掴んでいる」と、言っていただきました。
伝統的な照明器具。
あえて空間を隔てる柱。
カウンターは、ビンテージウッド・・・のように、私自らダメージ加工しています。
本場のドラフトタワーとビルボード。
実際にオーナーがビールを抽出している画像です。
店に入ると、まず初めに目に入る光景です。