田方の家
敷地条件は非常に厳しく、法的に有効な道路にも接していません。幸いバックにある御両親の敷地を一部道路にする事でクリアーし、その他急傾斜危険区域、宅地造成規制区域でもあるこの敷地に対し、どうすれば建築可能か役所との協議と当所の設計力で、この建物は出来上がりました。建築主は新婚の御夫妻。上にある御両親の方からがメインアプローチで、2階に玄関・個室、1階にリビング・台所・音楽室を配し、吹抜け空間でつながっています。2階欄間から見える空や山からは、四季の変化や星空をながめる事が出来、忙しい日常において癒しの時が味わえるとのことです。
・ 設計料・土地購入費・施工費」と全て必要で、やはり予算がかかる。
・「どこにいても家族の気配が感じられる家」「近所に遠慮なく活動出来る音楽室が欲しい」
・今までの長い実績
・緻密な計画力・設計力
・回りの景観への配慮(傾斜地への緑化)
・丁寧な説明
・「どこにいても家族の気配が感じられる家」の実現のため、リビングを吹抜けにし、1階と2階をつないだ。
・冬の暖房のためリビングに床暖房を、夏の直射日光遮蔽のため天窓に開閉可能なブラインド設置。
「この家は私達の宝物です。」と賀状で喜びの言葉をいただきました。
この住宅は建て替えを選択し、若い建主の将来プランを背景に計画されました。角地(3方道路)で、勾配の急な坂道を高低差のある敷地の形状を利用し、住宅(2階建)、アトリエ(平屋建)、北側道路に面して貸駐車場+アトリエ用駐車場を配置し、さらに前住宅の掘込車庫は構造的処理をした後、利用可能にするなど、盛り沢山の建築になっています。
この建物は中央にコの字で囲まれるコートハウスとして計画されました。南面のマンションに影響される日照、通風その他を充分考慮し、さらに北面、西面の隣地に対して極力生活環境を犯さない配慮(建物の高さを抑える)をしています。又 東面は、中学校の運動場にはさまれた前面道路側にカーポートが配されていますが、生徒達の通学路の寄り道としての空間と広がりを持たせ、目で楽しませるための芝生混じりの石畳と木々の緑が配されています。建物は、オーナーのアトリエ兼仕事場と住宅で構成されていますが、それぞれは独立した空間として機能するように設計されています。