築100年の古民家再生

●設計事例の所在地: 
神奈川県川崎市
●面積(坪): 
52坪
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

既存建物の最も古い母屋部分は約100年前に建設されました。
築100年の古民家再生は、建物の記憶が残しながら高性能な環境性能と現代的な設備機器の導入を実現した大規模リノベーションです。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

古民家という風合いはとても好きだけど、隙間風が入り脱衣所もないような昔の作りを改善したい。底冷えする寒さを断熱改修して冬暖かい住宅にしたいという希望でした。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

古民家鑑定士の資格を持ち、古民家再生の知識が豊富なところ。
住環境性能への関心がとても高く、断熱改修と室内環境性能の知識が豊富なところ。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

・断熱改修
 断熱材メーカーから断熱建材の無償支給を受け、また省エネリフォーム補助金も使い高い断熱性能を実現しました。断熱改修仕様は既存部分を生かす工法を採用しました。耐震診断により既存石場建ての基礎はそのままにして、床下地板の上に断熱材を敷き詰める工法を考案しました。
・設備機器
 高い省エネルギー性能で、使いやすい機器を選定しました。
 光熱費は改修前の1/3まで削減しました。
・古民家
 現代的な住宅に作り変えるのではなく、丸太梁や既存建具の再利用など、随所に建物の記憶を残したインテリアデザインとしました。

依頼者の声: 

「改修後の住宅は暖かく、風の抜けもよい快適な住宅になった。」また旦那様と奥様それぞれの趣味を実現できるプランニングは「とても楽しい家になりました」とのお言葉をいただきました。

その他の画像: 

母屋と奥様の趣味室の間の部分です。写真左窓の中は母屋のダイニングキッチン。右側が趣味室になります。
大きな土間があり沢山のお客さんを招き入れることもできるし、夏季と中間期の第二リビングとして使うこともできます。

奥様の趣味室

ダイニングキッチン。キッチン背面の建具は既存建具を再利用しました。キッチンはオリジナルキッチンです。雰囲気ピッタリでしょ?

居間
ダイニングキッチンと廊下を隔てた位置にあります。既存障子を再利用しました。障子と通して入ってくる和らな光は感動ものです。
もともと水平だった天井を撤去して、丸太梁を露出させ、新たに設けた高窓から部屋奥まで直射光を導くよう考えました。

居間

外観です。背後の竹林がとてもきれいですね。

ご長男の部屋です。上部にロフトを設け、玩具を広げたままでもよい秘密基地となりました。
大人がロフトに上がってもワクワクしますよ。

玄関~廊下

廊下障子

設計者

ユーザー 感共ラボの森 森健一郎 の写真
オフライン
Last seen: 2ヶ月 2週 前
登録日: 2012-07-24 10:26