傾斜地を活かした眺望と光の木の家
傾斜地の高低差を利用して、ビルトイン駐車場を組み込んだ木の家。
眺望を活かして、造園を楽しむ庭を確保。
限られた予算の中で、自由に設計できる敷地を探していました。
やっと見つけた敷地は高低差があり、変形敷地でした。
カーポートをどのように設けるか、変形敷地に対して
どのようにプランニングするか、自然素材の良さを活かした
木の家をつくりたい、と言った要望がありました。
木の家、自然素材の専門化として信頼があること
設計事例など豊富で、変形敷地への対応も可能であること
デザインを押し付けずに、住まい手の立場に立って提案してくれること
傾斜地と言うこともあり、災害、構造強度などに対して安心感があったこと
造成などに費用がかかることから、コスト管理が適正であること
ざっくばらんに何でも相談できそうな気軽さがあったこと
高低差のデータを正確の把握し、横浜市の条例や諸法規に適合させつつ
最適な地下駐車場の配置、擁壁を最小限にする工夫を行いました。
建築基準法上、駐車場が上の木造部分と一体的な構成になると
三層構造になり、RC造と木造の構造が混在した混構造扱いとなります。
そこで、構造的に縁を切り、工作物と2階建ての木の家という
シンプルな構成とし、構造計算や様々な規制をクリアしました。
2階には広めのオープンテラスを設けて、眼下の川、田畑、丘陵を眺めながら
アウトドアライフを楽しむ生活を提案しました。
畳の生活を望んでいましたので、1段高い4.5畳の和室を設け
椅子座のダイニングリビングとの連続性を高めて
一体的に使えるようにしました。
また、光と風が行き交う解放感を得ようということになり
リビングに吹き抜けを設けました。
「高低差があり、変形した敷地に対して、最適な提案をしてもらったと思います。
当初は擁壁も大がかりになり、確認申請や予算的にまとまるかが心配でしたが
シンプルで、飽きの来ない、自然素材の木の家が出来たと満足しています」
奥様も、趣味である庭造りもできたと喜んでおられます。
また、ご主人も、工作が得意で、コストダウンも含めてアルミフェンスの
つくり方をスケッチ差し上げて、週末ごとにつくられて、ご夫妻の手作りが
景観にオリジナリティを作り出しています。
リビングに入ると南から、吹き抜けからの光が降り注ぐ
庭の緑や外の景色を楽しむダイニング
一段高い和室コーナーと一体となった開放感のあるリビング
奥さまが趣味の生花が飾られてた和室の床の間
吹き抜けを介して柔らかな光が入る二階寝室
廊下の手すりも無垢の木