海を眺める家
仲の良いご夫婦、そして兄弟2人が揃って海を眺めているようにも見える外観は、大きさの異なる2つの箱が寄り添って海に面するように表情づけています。
以下、住まい手に直接インタビューさせて頂いた内容をそのまま掲載させて頂きます。
我が家の敷地は、海に面しています。完成した家にお越しいただいたお客様には、よく眺望を褒めて頂くのですが、塩と風の対策が大きな課題です。鉄骨の家を建てることは考えられません。建築家さんを選ぶにあたって、木の家づくりを得意とされている、ということが念頭にありました。全国区で活躍されている建築家さんともお話ししましたが、現場に足を運ばれる回数が少なくなってしまうのは、監理の面で、やや心もとない気がしました。
また、私たちは具体的な要望を沢山持っていましたので、お話ししやすいお人柄であることと、私たち住む人間の要望をきちんと汲み取った上で設計してくださるタイプの建築家さんであることも、とても重要でした。無垢の家は費用が嵩むという噂も耳にしていたので、実は心配していたのですが、杞憂に終わりました。
日本海、丹後半島の突端に海に面した町があります。太平洋側の通年穏やかな気候とは違い、夏と冬では海の表情が一変するこの地で暮らされる、ご家族にとって、その恩恵を授かる時期は1年の内、ごく限られた期間で厳しさを実感される期間も長いとの事です。そんな海に向き合いながら、積極的に暮らしの中に海を取り込もうと言うご意向に沿い、様々な視線で海を切り取ったプランを提案させて頂きました。
1階和室から見る海の風景
座して眺めることを想定し開口部を低く設定しています。
ダイニングから見る海の風景
縦長に切り取った窓からは穏やかな湾の風景がダイナミックに飛び込んできます。
テーブルに設えた鉄板焼きテーブルもかなりの頻度で活用されるそうです。
ダイニングテーブル見返し
小さな塔の向こう側には子供部屋が並びます。
リビング
大きな窓を開け放つとダイナミックに海に向き合います。
リビングのバルコニー
リビングから繋がるバルコニーからは海に沈む夕陽を眺めることが出来ます。
眼下に海が広がるダイナミクなロケーションです。
テーブルに備えた鉄板はお子さんたちの、おやつも調理できます。
子供部屋に向かう前の廊下に備えた手洗い場
玄関ホールはご夫婦の趣味である写真を飾るギャラリーとしても活躍しています。