受け継ぐ家
●設計事例の所在地:
兵庫県美方郡香住町
●面積(坪):
216.72㎡(65.6坪)
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
日本海に面した海沿いの小さな街に建つ住まいは、漁港や海産品加工工場、海水浴場が、ほど近くにある潮風漂う立地です。街並みに調和する、切妻屋根に和瓦屋根、黒い板張りの外観は日本海側のこの地域に多く存在する佇まいでもあります。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
建て替え前の住まいに習い、田の字型に和室が配置された四つ間の生活を踏襲する事、構造材の再利用、木製建具の再利用と言った設計条件を受け、食機能及び設備機能を付加した結果生まれた住まいです。
黒い梁は建替え前の構造材、艶のある黒い建具も再利用した物で補修を施し、下駄を履かせて高さを調整し、再塗装することで高級感のある建具として生まれ変わりました。
その他の画像:
塀を境にウチとソトの関係を築きました。ウチ側は中庭で、晴れの日には洗濯物を干すためのスペースにもなります。
塀のウチ側は唯一の南面です。南面採光を得るために高窓を設け、住まいの奥にまで陽射しを届けることが出来ます。
広い玄関の式台には依然の建物で使われていた物を再利用しています。
唯一の南面にはダイニングキッチンを配置しています。大きな窓のおかげで明るく心地よいスペースになりました。
四つ間を再現した間取りです。黒い間仕切り戸に障子は以前のお住まいで使われていた物を嵩上げしています。
接客スペース。黒い間仕切り戸は洗いを掛け、その上から塗装を施したため、まるで新品のように輝いています。
同じく黒い梁は以前のお住まいで使われてた物で、比較的ねじれの少ない物の長さを短くして採用できる、この場所に納まりました。
仏間、床の間
2階寝室