藤沢の機械製作工場

●設計事例の所在地: 
神奈川県藤沢市
●面積(坪): 
870坪
●建物の種類(大分類): 
その他
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

建設機械用、防衛省殿向け特殊車両用、産業車両用そしてディーゼルエンジン用各部品の機械加工を行う機械製作工場です。
ワンフロアに主要設備18台を配した大空間の作業場が、最大の特徴且つ設計上クリアすべき最大のミッションでもありました。

2階部分が本社として事務、接客、打合せ、休憩等の機能も併せ持つため、騒音や振動を本社に伝達させず、双方が業務しやすい環境を整えることも重要となります。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

「大型機械をの設置が可能となる天井高さ」
「製作機械の入れ替え、計画が容易となる無柱空間」
「荷重の大きな機械が任意に設置できるだけの構造的な床強度」
「クレーンが稼働する際に本社部分に揺れが伝わらない構造設計」
「緻密な温度管理が可能な空調機能」
「日々の光熱費を節約させるための省エネ性能」
旧本社工場を使用されたうえで感じていた問題点を細かく要望されました。

その分、お施主様との二人三脚で問題点を精査し、取捨選択する作業ができたのではないかなと思っております。
設計打合せの時間は3時間を超えるのが当たり前でしたね(笑)。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

いただいた課題に対して、誠意をもって解決策または代案を提示し、また製作機械や作業動線などについて実際に使われる「専門家」の意見を素直に学び取り入れようとした姿勢が評価されたのではないかと思っております。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

工場という用途から連想される「環境への負荷」というマイナスイメージ。

これを覆そうというお施主様の意気込みをかなえるため、「省エネ工場の実現」に向けて導入した主な建材、設備を紹介させていただきます。

・屋根、壁の全面に高性能断熱材を採用
・フォークリフトの入退出時の漏気を最小限に抑えるため、3秒弱で開閉可能な超高速スパイラルシャッターを設置
・夜間電力活用による氷蓄熱方式の空調設備
・空調・換気による熱損失低減を狙った全熱交換方式による換気計画 etc・・・

この結果、容積が旧工場の倍になったにも関わらず電気料金の御支払いが軽減されたとのお話を後日お施主様より聞きました。

その他の画像: 

弊社ではCGパースを自社制作しております。

細かい変更であれば数日で対応できるという強みを生かして、デザインの提案を心行くまで吟味していただけます。

大空間の機械製作工場です。

上空に設置されたクレーンの走行時にかかる荷重を、少ない柱本数で支えるためトラス梁を採用しています。

2階には本社機能を配置しました。
南向きの日差しが心地よい空間を実現しております。

2階事務室です。
床下にはクレーンが走っているのですが、日々の業務に支障がない快適な執務空間を実現しています。

設計者

ユーザー 株式会社 深沢義昭設計事務所 深沢 直樹 の写真
オフライン
Last seen: 1年 3ヶ月 前
登録日: 2016-08-26 14:59