川島の家
木造平屋建ての住宅で中庭が中心にあり、緑豊かな南の庭に面したLDKは、とても開放的な空間になっています。
ご相談を受けた当初は、既存住宅のリフォームでした。
東京にお住まいのご夫婦でしたが、奥様のお母様の体調のこともあり、定年を期に東京の家を処分して、奥様のご実家に移り住むお話でした。
ご実家を拝見させて頂き、ご要望をお聞きしたところ、リフォーム後に3人でお住まいになるには大きすぎる建物であったことや、老後のことを踏まえたリフォームとなると、かなり費用が嵩むことが考えられました。
そこで、以前設計させて頂いた平家の住宅である「大垣の家」を見て頂き、3人で住むための平家の住宅を建てることになりました。
・老後の生活に支障がないようにバリアフリーであること。
・お母様との3人暮らしとなるため、それぞれのプライバシーが保たれながら、なんとなく気配が感じられるように。
・老後の楽しみとしてご主人が食事を作られるので、できるだけ充実したキッチンを作りたい。
・薪ストーブで調理も出来るストーブを設置したい。
・収納はそれぞれの部屋に確保してほしい。
等々。
奥様やご主人からの要望がいろいろとありましたが、計画を進める中で打合せを重ね、納得を頂きながら設計図を取りまとめました。
また、思いでの詰まった母屋を取り壊すことになったため、思いでも含めて古材や古建具を再利用しました。すべてが新しい住宅と違って、どこか落ち着いた雰囲気になりました。
建て替え前の全景
建て替え前の母屋と離れ
離れはそのまま残すことになりました。
離れから母屋を見る
奥にある倉庫はそのままになりました。
母屋を取り壊した位置に建て替えました。
玄関ポーチ廻り
玄関
床板は解体した母屋の材料を使いました。
中庭
中庭が家の中心にあります。
LDK
南の庭に面した開放的な空間になっています。
LDK
庭越しに離れが見えます。
夜景
広い敷地にゆったりと佇んでいます。