古民家の古材でマンション住居リフォーム
リビング
床材など木材は古民家の古材を使っています。
曲がった柱も古材の再利用です。壁の一部に鏡を使って部屋の広がりを出しています。
『本物の民家の古材で購入した中古マンションをリフォームしたい。』というのが施主(友人のフランス人女性)の希望でした。
民家が多く残る福島県の山あいの村まで一緒に出かけ、昔の民家の解体材を選別して運び、一緒につくった住まいです。昔の民家の解体材を保存販売して民家の良さを残そうとしている方“小林さん”がいることを施主から聞いて出かけました。でも実際現地で材料を選ぶのは大変緊張する作業でした。どこに使えるか適切な部材を適切な量で選ばなければなりません。面白い経験でした。実際に施工を担当する方も一緒に行ってもらいました。材料は小林さんが東京まで運んでくれ、大工さんのアトリエで燻蒸殺菌してから加工し、現場に搬入しました。リフォームの現場でも施主と一緒になって床の張り方、玄関の玉石の模様などその場で材料を並べながら決めました。竣工後、施主の方に住まい心地を聞くと『とても落ち着きます。ここにいるとどこにも行きたくない。』と答えをいただきました。
http://www.yumira.com/SpaceFiles/03work/01juutaku/11Lana/11Lana.html
リビング
壁一面につくった本棚は古民家の古材をつかいました。とても落ち着いた部屋になりました。
玄関
下足入れ扉を鏡張りとし奥行きを出しました。玄関扉は錆び塗装とし、古さを出しました。。
廊下
突き当たりの壁は鏡張りの下足箱。広がりを感じます。
リビング
壁は珪藻土の左官仕上です。
可動間仕切り
障子紙風のワーロンボードの框戸の開閉で部屋を仕切ります。
古材の柱を半分に裂いてつくった戸袋
150□の柱を10本つかいました。同じ材料で埋木をしています。
食事室より居間をみる。
手づくりのキッチン
フランス製洗濯機とオーブンを組み込みました。(キッチンに洗濯機を組込むのはフランス流です。)
トイレの古材壁
会津の奥地から運んだ古材は大工さんのアトリエで材料の使い方を検討しました。殺菌燻蒸して使用しました。(施主の方と点検しました。)