メディカルクレオ
●設計事例の所在地:
岡山県津山市
●面積(坪):
133
●建物の種類(大分類):
医療・福祉施設
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
植樹帯と呼応した外壁の傾斜したスリット(開口部)。
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
「日本の一般的な調剤薬局のイメージを一新する建築」を希望された。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
OTM薬局は岡山県の北部の津山市を中心に県内に10店舗を展開する調剤薬局である。メディカルクレオは計画道路による立ち退きで新築移転をした本社屋である。この本社屋では駐車場と建築の間に、バッファゾーンとして垂直をイメージした植樹帯を計画して、外壁の微妙に傾斜したスリット(開口部)との呼応を試みた。植樹は建築の形態上のエッジを柔らかくしてくれる効果がある。
その他の画像:
病院づけになりがちなお年寄りがこの薬局に来られて、林の中の「木漏れ日」に出会ったときのようなリラクゼイションを感じてもらえるよう、意識的にボリュ-ムのある植栽を心掛けた。
建物の外周部分に計画した外階段は、緩衝帯として内部と外部を緩やかにつないでいる。
調剤の待合、売場の壁や商品棚は、敢えて無垢の木材を使用している。レイアウトされた白と黒の壁と見え隠れする吹抜けは、調剤薬局の貧しい造りのイメージからの脱却を目指し、訪れる患者さんの「安らぎ」につながる空間になってくれればと思う。
吹抜け上部の2階ホール
2階社長室内観。植栽とスリットを通して、光が室内を優しく照らす。