House YO
●設計事例の所在地:
愛知県大府市
●面積(坪):
36.42坪
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
本計画は、愛知県大府市にある若い夫婦とそのこどもための住宅の改修です。既存の建物は、もともと同じ敷地内に建つ母屋に付属するゲストハウスとして約50年前に建てられたRC壁構造の建物です。RC壁構造は、全ての壁が構造を担うがゆえ、他の構造形式と比べ圧倒的に間取り変更が行いにくいという難点があります。また、施主の要望は、隣接する母屋からのプライバシーの確保と、仕上げを一新しながらも構造までは変更しないという代々伝わる遺産を守りながら新たな住まいの顔をつくるというものでした。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
建物の外壁には50年前にゲストルームとして計画された際の、住宅にしては不釣合いな大きさの開口が随所に開けられていました。躯体をそのままに古い建具を新たな規格サイズの建具に替えようとすると、躯体と建具の間にスキマができてしまいます。全ての建具と躯体の間にできるこのL型のスキマに奥行きをもたせ内外を貫くことでスキマの存在をあえて際立たせました。これらはデッキや雨除け、母屋からの視線の緩和など各諸室の用途の拡張や外部におけるアクティビティを誘発する機能を持ちます。ほぼ全ての壁(躯体)の変更ができない中で、小さなスキマを拡張することによって住まい方に奥行きを与えるという、最小操作で最大効果の獲得を目指しました。
その他の画像: