音楽スタジオのある二世帯住宅

●設計事例の所在地: 
東京都北区
●面積(坪): 
60
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

東京都北区にある音楽スタジオのある二世帯住宅。共に教員であった親世帯夫婦と、アマチュアオーケストラの楽団員である子世帯夫妻が同居する計画です。東西に細長い土地であるため、暗くなりがちな1階に自然採光と通風を届けるために中庭を設け、室内の明るさを確保しています。子世帯夫婦の音楽練習のためのスタジオを設置し、近隣や親世帯への配慮しながら楽器練習できる防音室としています。道路に面した建物の西側は、燻煙処理された杉の格子を設け、道路からの視線と強い西日を遮る役割を果たすとともに、住宅の顔として「和」のイメージを現しています。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

東日本大震災を期に、築70年のご実家を建て替えることになりました。2世帯住宅のため、親世帯と子世帯が気兼ねなく住めるような設計を望まれました。ご両親のアドバイスにより、設計は家の出来を左右する一番大切な部分なので、設計の専門家に依頼することをすすめられたそうです。
夏涼しく、冬暖かい家、音楽練習室をつくりたい。西日を遮る工夫がほしい。派手さよりも品のあるデザイン、ずっと暮らして飽きのこない家にしたい。などを望まれました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

数回の面談をさせていただき、2世帯の同居で特に気をつけなければならないことや、親子間の考え方や生活時間帯の違いを細かくヒアリングをさせていただき、適切なアドバイスをさせていただきました。また将来の家族構成の変化にも柔軟に対応するための可変性のあるプランニングにも共感していただき、ご依頼いただくことになりました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

2世帯住宅は建物が大きくなる傾向があるため、将来負担になってくるメンテナンスに対応するため外壁や屋根には維持管理のしやすい建築材料を選びました。2世帯住宅は設計が特に難しい分野で、同居することが家族の幸福につながることが大前提となります。そのための設計ノウハウは、ひとつとして同じものはないと考えています。地道で詳細なヒアリングをしてそのご家庭の考え方を設計者自身が理解し、そのご家族にとって最もよい方法を提案させていただくことが大切です。この家はその過程において成功した設計事例だと思います。

その他の画像: 

設計者

ユーザー 坪井当貴建築設計事務所/ Tsuboi+Architects Office 坪井当貴 の写真
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Last seen: 5ヶ月 2日 前
登録日: 2012-07-24 10:27