香来風 -KaRaFu-
店舗客室
和室は床の間を残し客室へ。縁側を店舗入口にしました。
テーブルもオリジナルデザインです。
外観はあまり大きくデザインを変えず、子供のころから馴染んだ雰囲気を残したい。
室内が寒く暗いので、明るく過ごしやすい部屋にしたい。
車イスの方もそのまま出入りできるように店舗はバリアフリーで。
友人からの紹介で問い合わせいただいたことがきっかけでした。
「何度もプランと施工費を検討し、親身になって相談を聞いてもらえたことと、女性目線(ボーイッシュながら)での提案に共感できるところが多くあったから。」とのことです。
築45年の一戸建ての住まいを店舗兼用住宅にリノベーション。
1階はレストラン兼レンタルスペース、2階を住居に間取りを大きく変えました。
古い断熱材を撤去し新しく入れ直し、古い障子戸を再利用しながらも、完全に開放できるようにしたり、明り取りの窓を設けたりしながら、暖かく明るい部屋に生まれ変わりました。
屋根から雨漏りしていた箇所があり、解体後に場所を特定し補修だけでなく、一部屋根のやり変えも行いました。
1階店舗は靴を脱いで上がりますが、スロープで車イスのまま出入りでき、客室内も段差のないバリアフリーに。トイレは介助者も一緒に入れる広さとしました。
2階住居は3部屋を1LDKに間取りを変え、無垢の木を使い心地良い空間に生まれ変わりました。
「あれほど寒かった家が暖かく明るい生まれ変わりました。
いらっしゃるお客様にも居心地が良いととても評判をいただいています。
住居部分は桧フローリングがとても足触り良く、また調湿効果もあり、林さんがずっと説明していた無垢の木の快適さを実感しています。
解体時はどうなっちゃうんだろう?と想像もできずにいましたが、古い建具も思わぬ形で再利用されたり、見えないところにまで気を配ってくださり、想像以上になりました。」
リノベーションと言っても表面が綺麗になるだけのイメージの方も多いのですが、良いところは活かし、問題点は可能な限り改善することです。
費用との相談もあるので全て満点とはいきませんが、ご満足いただけているようで嬉しく感じています。
改修前の和室
和室と隣接していたリビングとダイニングも店舗客室に生まれ変わりました。
奥の壁のガラスFIXは平書院の建具を嵌め込み、住居側の明り取りとしました。
改修前のリビングと奥のダイニング
2階に新しく作った17帖のLDK
2室+廊下の一部を一部屋にしました。
床は桧、天井は杉の無垢材を使いました。
改修前の2階LDKの一部
店舗アプローチ外観
スロープで車イスのまま入口へ。
庭にあった大きな手水鉢を門柱のように据え置き、庭との繋がりを作りました。
改修前の外観