空の家
リノベーション後のファサード
築28年、再建築不可の敷地のため、構造の補強とサッシの交換をしながら、和風のイメージを洋風に変えるリノベーションをご希望でした。
奥様とは【東京の木で家をつくる会】の紹介で知り合いました。
「家のリフォームは主人よりも私が拘りが多いこともあり、当初から女性にお願いしたいと思っていました。
できれば地元の木を使った自然素材にしたいと思い、東京の木で家をつくる会に相談し、林さんをご紹介いただきました。
最初に提案してされたプランがこちらが考えてもいなかったもので、とても気に入りお願いすることにしました。」
築28年の一戸建て住宅の構造補強と一部サッシ交換とリフォームのご依頼でした。
室内を解体する場所は内側から、手を付けない場所は外側から構造補強を行いました。
当初、間取りは変えないリフォームのお話しでしたが、玄関上のアルミベランダを広くしたいとのお話しがあり、以前増築した玄関横の施工不良も見つかり、玄関とベランダのリノベーションを提案。それと同時にベランダに出入りしやすいように2階も自由度のある部屋改造しました。
飼い猫の空ちゃん用に小屋裏収納をロフト風にも変えたことで、明るく伸びやかな空間になりました。
玄関を作り直す提案をされた時はビックリしましたが、以前増築した部分の土台が腐っていることも分かり、お任せして正解でした。旗竿形の敷地で外から見えるのはこの玄関部分だけなので、家の顔の大切さを感じています。
2階も細く長い廊下を通り、狭いドアからしかベランダに出られませんでした。使っていない部屋を廊下とひとつにして、普段はフリースペースで使い、子供が帰省した時は引戸で区切り個室に出来るので、自由度がありとても便利です。
お陰で明るい2階に居る時間が多くなりました。猫もベランダやロフトで日向ぼっこをしています。
改修前のファサード
玄関内部
高さのあった靴入れをベンチ収納に変えて視覚的に広さを演出しました。
改修前の玄関
2階フリースペースと廊下
使っていなかった居室を廊下に組み込んだことで、ベランダからの光が階段まで届き広がりも感じます。
天井までの引戸を閉じればフリースペースがゲストルームに早変わり。
改修前の2階廊下
壁に挟まれた廊下が一層狭く感じさせていました。
フリースペースとして組み込んだ居室
勾配天井に作り変え、既存の梁は古色を塗りそのまま現しにしました。
ハシゴで上がった先に小さなロフトスペースを設け、その奥に建具を付けて小屋裏収納にしました。
改修前の居室