築約150年の茅葺古民家再生
●設計事例の所在地:
千葉県東金市
●面積(坪):
46
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
築約150年の茅葺古民家を再生した外観です。
屋根は十数年前に瓦型金属屋根に改修されていましたが、外壁、内部はほぼスケルトン状態にしての、全面改修したものです。
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
大変厳しいコスト条件の中で、耐震改修を含めて可能な限り次世代に引き継げる状態にリノベーションしたいとのご希望でした。
依頼者があなたに依頼した決め手:
私が設計事務所勤務時代にお付き合いのあった企業にお勤めだったため、その後独立した私の事務所にも信頼を寄せて下さり、ご依頼をいただきました。
京都から千葉の現場へ、遠距離の仕事でしたが、歴史ある古民家の全面再生ということで、意欲的に取り組ませていただきました。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
小屋裏の茅葺き屋根構造は、途中で手入れがされており、比較的きれいな状態でしたので、お客様と相談の上、玄関土間空間の天井は全て撤去して、小屋裏を現しにした仕上として、この時代の古民家の美を再現することができました。
その他の画像:
正面外観
玄関土間。近隣の寄り合いで、10人程度の会合が開けるスペースになっています。
玄関土間の現しにした小屋裏。太い小屋梁と美しく組まれた茅葺き屋根の構造を見ることができます。
連続した座敷と仏間。
土間に隣接した仏間。
土間と可動間仕切りで仕切った食堂。
食堂と台所の床には、温水式床暖房を設置しています。
シンプルなシステムキッチンを設置し、高窓から光を入れたキッチン。
お客様の強いご希望で、昔からある五右衛門風呂の浴槽を交換して、窯も再建しました。壁と天井は桧の羽目板張りです。