都心の数寄屋住宅改修
●設計事例の所在地:
東京都
●面積(坪):
36.3
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
ファサード
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
都心の閑静な住宅街に代々大切に住み継いでこられた築70年のお住まいを、今回後を継がれた若いご家族(ご夫婦+二人のお子様)の為に内部を全面改修する事となりました。
外観は、20年程前に増築された2階部分を撤去しましたが、他は新しい建具の設置を除いて、元の姿を残しています。
改修前の内部は、南の広縁に面して和室が3室並び、その奥に中廊下があり、北側に厨房、個室が並んでいる、典型的な昔の日本家屋の間取りでした。
今回の改修で玄関側の美しい飾り障子のある客間と広縁の手の込んだ丸竿縁天井を残し、他は若いご家族の現代生活に合わせ、全面改修を行いました。
建主のご希望は、昔の面影を残しながら快適に現代生活はできるように、又家のどこも明るい家にしてほしい、という事でした。
そこで南と北を二分していた暗い中廊下をなくし、リビング、ダイニング、キッチンをワンルームにして、建物中央に配置し、南と北を通じさせました。
南は木製建具で大きな開口部を取り、さんさんと太陽の光を取り入れ、現代風に整備された庭との繋がりを重視しました。と同時に北側のダイニングキッチンまで光が届くよう、壁、天井の一部を白のざっくりした左官仕上げとし光を拡散させています。
以前何回かの改修をされており、保存状態は良好でしたが、耐震性を高める為、石場立ての根石補強及び耐震壁を内外必要個所に設置しています。
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