昭和の家
●設計事例の所在地:
東京都新宿区
●面積(坪):
80坪
●建物の種類(大分類):
住宅関連
●メインの画像:
●メイン画像の説明文:
大正時代からの木造戸建てを昭和の趣のまま、平成バージョンに残しました。
時代背景を継承する建物に敬意を表して大規模な修繕補強を施しました。
建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望:
想い出がぎっしりと詰まった「我が家」。「失いたくないものがたくさん有ります。何とか平成(当時)にも残してください。」とのことでした。
依頼者があなたに依頼した決め手:
大規模な修繕および補強となりましたが、構造物の大半を再利用。部分的な補強や交換はありましたが、確認申請に係る範囲には至らないことと、工期を短縮する計画を立案出来たことが喜ばれました。施工の予算管理も安心された理由と聴きました。
●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など):
想い出の詰まった大広間は当時の造りや設えをそのままに残し、新しい個室部分には平成近代のレイアウトと大きな収納確保を実現致しました。キッチンを廊下収納に配置することで生活感を封じることも可能にしました。新しいものと古いものが存在する対比を楽しめる空間となりました。
お部屋の内部は開示できませんが、外観からお察しください。
依頼者の声:
「築80年以上もの建物をこれからも保存でき、将来に向けて「家族の絆を忘れない」ことを誓う良い機会となりました。」とのお言葉を頂戴しました。
その他の画像:
玄関前の樹木を伐採する際にはお寺の住職に安全を祈願して頂きました。
想い出の品々を廃棄するものと保存するものに慎重に分別しました。
一つの玄関から中へと広がる昭和と平成の空間。
米松のスライド門扉、大変贅沢な外観となりました。