鎌ケ谷の家D
キッチンからリビング・ダイニングと籠もりスペースを見ているところです。
平屋という特徴を活かして、天井は屋根の構造をあらわして軽快で木質感を感じられる様にしました。
・以前に住んでいた家の暑さ、寒さ、風通しの悪さ
・開放的過ぎない様にしたく、籠って落ち着きのある場所が欲しい
・木製サッシを採用したい
・風通しの良い家にしたい
・ガレージをつくりたい
私が設計した住宅が掲載された雑誌を見て、インテリアを含め、家のつくり方に惹かれたということでした。
女性の一人暮らしのために建てたガレージのある平屋住宅です。
木製の大きなサッシが全開放できるリビング・ダイニングに、あえて天井を低くし、壁や本棚で囲った “ 籠もり感 ” のあるスペースをつくり、開放感と安心感のある空間構成にしています。木製サッシを全開すると、ヤマモミジなど落葉樹を中心にした潤いのある庭とリビング・ダイニングが一体的になります。籠もりスペースには本棚の下に地窓を設け、柔らかな光と風が採り込める様になっています。また、障子を閉めると柔らかな光が拡散し、また違った表情を楽しむことができるばかりでなく、冷輻射も抑え、冬場の寒さを防ぐ効果もあります。
木製サッシを全開して、庭の空気感を室内に採り込んでいます。
障子を閉めた状態です。
この障子は、開け放つと全て壁に引き込まれ、その存在が消える様になっています。障子は光を柔らかく拡散するとともに、ガラスからの冷輻射を抑え、断熱効果を高めます。
籠もりスペースとダイニング。
籠もりスペースの本棚の下に地窓を設け、柔らかな光と風を採り込みます。
キッチンとダイニングは一つの空間で繋がっています。建主さんのご要望で、キッチンのカウンターを低くしています。たったそれだけのことで、キッチンとダイニングの関係が深くなり、より一体感を感じる様になっています。
オーダーキッチンです。
コストを抑えることと同時に、手作り感を残すために、家具屋さんではなく大工さんにつくってもらいました。建主さんの使い勝手に合わせて引き出しの位置や大きさを決めています。
手前は1年前に完成したお母様の家「鎌ケ谷の家M」です。板塀を連続させて、2つの平屋をまとめる外観にしました。
庭から室内を見ているところです。
木製サッシを全開でき、開放的な暮らしを実現できる様になっています。
深い玄関ポーチ。
その脇に、ガレージがあります。
がれーじからそのまま家の中に入れる様になっています。
庭の夕景。
夏場は、縁側で夕涼みが楽しめます。
秋になると、紅葉を楽しむこともできます。