味わいの時間を丁寧に感じる古民家

●設計事例の所在地: 
奈良県橿原市
●面積(坪): 
235.49㎡(71.23坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

築約80年の木造2階建古民家住宅の耐震・大規模リノベーション
北側に元々あった台所と食堂(DK)スペースは建物北側にあり
採光も通風もなく、昼間は電気を付けなければ真っ暗な
息苦しい家でしたが、家全体をリノベーションして
開放感と同時に「生活環境の改善」と「家そのものの性能」を同時にリフレッシュして
家の中での人の動きの基本となる「動線」を見直し、
DKスペースの位置はそのままでその周辺を異なった間取りで計画し直し
暮らしの時間を家の中で楽しめる工夫を施したリノベーションです。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

移動が複雑で大変
家の中が陰気で気持ち悪い
カビの匂いがする
耐震が心配
お客様を招きにくい
散らかり片付けがしにくい

依頼者があなたに依頼した決め手: 

一つひとつの悩み事に対して解決策の種類と事例を提示し
家そのものだけではなく、
事例の住まい手さんからのお話しや事例見学、
改善策の意味が住まい手さんの期待になった。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

古くて良い部分はそのまま残して再利用し
かたちを変えて・・・例えば、玄関天井の部材を形を変えて
タペストリーとして再活用したり
解体時に見つかった古い部材を
デザインとしてそのまま「手摺」の明かり窓に活用したり
リノベーションだから出来る味わいをデザインしています。

その他の画像: 

草木が多い茂っていた庭を
適切な明るさを取り込める中庭に。
門屋からの視界を意識して
間引くデザインを施した庭と
昔の風情を残しつつ
安全対策として耐震を施した外壁に。

物置と化していた渡り廊下を
実際に庭を眺めながら
楽しめる屋外スぺースとして改善。
ウッドデッキを和風的に。

草木が多い茂っていた庭を
適切な明るさを取り込める中庭に。
門屋からの視界を意識して
間引くデザインを施した庭に。

暗かった玄関を明るく。
天井に光天井をデザインとして取り入れて
色使いも光の反射を最大限活用出来る
印象に一新。

納戸として塞がれていた場所を解体して
天井も屋根裏まで現し、
立体的な空間利用が出来る様に
木材の骨組みをそのまま見せて
照明器具を斜めの天井に向けて
コープ照明として「感覚的な広さ」も
意識した納戸スペースを応接室に
利用価値を高めた間取り構成に。

開放感を手に入れたLDK空間
趣を大切にするために
昔の隠れていた骨組みを
再活用したデザインに。

開放感を手に入れたLDK空間
趣を大切にするために
昔の隠れていた骨組みを
再活用したデザインに。

吹き抜け空間と連続した
リビングアクセス階段。
開放感を取り入れる為に
一体化させた計画。

北側の暗さと閉塞感を払拭した
吹抜け空間。

リノベーション前の天井が低くく
利用されていなかった二階を
再利用した書斎とフリースペース。
吹き抜けとつなげているので
間接的にこの部屋からの採光も
LDKへ届く。

設計者

ユーザー やまぐち建築設計室 山口 哲央 の写真
オフライン
Last seen: 4日 6時間 前
登録日: 2012-07-24 10:27