赤目ヶ谷の家
吹き抜け土間と呼ぶ三和土の通り土間
「依頼者の声」に記載されています。
フットワークが決め手だったようです。
土地探しに同行し、土地売買契約内容のチェックや契約書への助言や、相性が依頼を決めた要因だったと後でお聞ききしました。
住まい手とはこの応援サイトで知り合いました。
住まい手は”広い土間と縁側のある家、昭和40年代の家”というイメージと、住まいには、単に自然素材を使いたいという希望だけでなく、自分で切り出した木を使いたい古建具の活用という具体的な思いを抱いていており、塗装や土間の施工などは、自分たちで行うことをいとわない覚悟もあった。
赤目ヶ谷の家は、吹き抜け土間と呼んでいる三和土の土間が住まいの真ん中を貫いている、土間は通路であり、くつろぎの場であり、接客の場ともなる、融通無碍な空間となることを期待した。
実際、完成後の暮らしぶりから、土間は当初の目論見どうりで、機能が限定されない、食堂や居間、階段、水回りが土間に染み出して、何とも不思議で、懐かしい空間ができあがった。
新興の住宅地なのに、東南の角地に立地しているため、縁側の建具を開け放すと、周辺の茶畑や木々が、パノラマで借景となり、とても気持ちが良い。
建具を閉め切れば、また、違う表情が出現する、僕らの親たちの記憶にある、懐かしい暮らしの世界、昭和の初期を彷彿とさせる空間となったと思う。
土間を友人たちと、その家族で施工した、気持ち込めて丹念に土間を三和土を叩いた、三和土の叩きって、新しい住まいに感謝と魂を込める、そんな行為でもあるなと思う。
土地探しの段階から相談を依頼しました。
伐木の仕事をしていたので自分で伐採した材木を利用したい。土間と縁側が欲しい。
古い建具を使いたい等々の希望を伝え、時間を掛けて話し合い、楽しい家作りでした。土地の調査や材料探しなど設計以外のこともすべて一緒にできたので、出来上がりには満足しています。
家の塗装や土間づくりは自分たちでやったことも心に残っています。ハウスメーカーでは体験できなかったと思います。
清水さんはちょっとおっちょこちょいなところがあるんですが(笑)、今となってはいい思い出です。
吹き抜け土間の見返し、古建具は無双付き板戸
2階ホールの一角にある洗面、目の前が窓で、”四季折々の光景を歯磨きしながら楽しめる”ておっしゃってました、デメリットとしては、鏡が側面に取り付くので少々不便とのこと、でも全面の窓は、そのデメリットを補ってあまりあるだそうです。
壁と床はサワラ材、サワラは湿気に強くて木理が優しい
三和土の施工の様子
三和土の施工の様子
外観