福貴の家

●設計事例の所在地: 
奈良県生駒郡
●面積(坪): 
約271㎡(82坪)
●建物の種類(大分類): 
住宅関連
●メインの画像: 
●メイン画像の説明文: 

アプローチからの外観夜景…暖かな暮らしの気配が通りから感じられる。

建てる前に依頼者が悩んでいた事・ご希望: 

計画地を最大限使って、住宅を建て替えしてほしいというご希望でした。しかし、東側には古い擁壁がありどの様に扱うか?また、中央に里道が通っていたりと課題がありました。その懸念事項を整理し確実なスケジュールを立て、無事予定通りに入居してもらうことができました。

依頼者があなたに依頼した決め手: 

要望として、南欧風の意匠・たくさんの所要室・家具デザイン・一部セルフビルドや施主支給品など、多くの事項を施工店と調整しながらコーディネートし提案した結果、たいへん気に入ってくださいました。

●建物の紹介文(依頼者のお悩み・ご希望を叶えるために工夫した点・採用した建材など): 

 建築地は北福貴の高台に位置し、南には灰田川の谷を見下ろす要地にある。付近には重要文化財の住宅建築もあり優れた景観を得られるロケーションである。
 明治期建築の建替えで、用いられている木材や建具を再利用し、如何に痕跡を残せるかが課題の1つではあった。また、建築主ご夫婦は欧米系アンティークの愛好家でもあり、日本の構造材・仕上げ材を使いながらも如何に景観も含めて調和させるかが最大の課題となった。
 先ず、解体前に再利用可能な材の選定を施工者と入念に行い、採用可能な範囲を検討し、露し梁や膳板、カウンターや家具に加工したり、細工格子や型ガラスを建具に組み込むなど積極的に再利用する計画とした。
 内部空間では構造材を露しとし、2つの吹抜けを組合せてダイナミックな空間構成とした。(温熱環境を考慮し全館空調方式を採用)また、アンティーク家具やアイテムを想定し、壁はしっくい、床はウォルナットとし濃淡をつけた配色とした。プランニングは回遊性を重視し多様な動線を確保した。
 外観に於いては下屋を組合せた多様な屋根構成とし、隣地高低差を考慮した形状とした。外壁は風合いのよい湿式仕上げとし、屋根は平板瓦で周囲に調和した色選定を行った。

依頼者の声: 

周辺は古い町並みもあり、建替えにあたり雰囲気を損なわないような外観を希望しました。また、私たちのイメージする空間や、これから揃える家具にもマッチする仕上や、古材を使ったオリジナルなデザインを要望しました。
 また、快適性・機能性・省エネ性が高い家づくりをお願いし、見事に実現して頂きました。それに加え一部セルフビルドや施主支給品の工務店への対応も快くして頂き、たいへん感謝しております。

その他の画像: 

玄関ホールの様子

リビングドアを開けると開放的な階段が現れる

リビングの様子

リビングからダイニングを見る、吹抜けには現し梁

キッチンの様子、扉は無垢材を使用

洗面脱衣室、洗面カウンターは製作品

二階のセカンドリビングから階段吹抜けを見る

二階のセカンドリビングの様子

二階の洗面カウンターは製作品

設計者

ユーザー 松村泰徳建築設計事務所 松村 泰徳 の写真
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Last seen: 3ヶ月 2週 前
登録日: 2020-06-03 16:40